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津軽三味線とは

中東が起源とされる絃楽器が、構造的に変化をしながらインド、中国を経て日本に伝わり、江戸時代中期に日本独特の三味線となった。以降、三味線は日本各地の土着芸能と融合して様々に発展してきた。 津軽三味線の楽曲の原型は、新潟地方の瞽女(ごぜ)の三味線と言われている。その他にも北前船などによって日本海側各地の音楽が伝わり、津軽地方においても独自の進化を遂げる。
本州の最北端まで伝わり、発展した音楽が、昭和40年代の民謡ブームで「津軽三味線」というジャンルとして再び日本全国に伝播していくことになる。 その後、本来は民謡の伴奏楽器であった三味線が、前奏部分が独立し、三味線を主役とした音楽として合奏、独奏で演奏されるようになる。
津軽三味線のカリスマとも称される初代・高橋竹山の三味線を伝える会が新潟に存在することも、その三味線に史佳Fumiyoshiが触れたことも、そのルーツを辿れば決して偶然ではなく、ひとつの歴史の大きな流れとも言える。
現代においてもその音色にどこか郷愁を覚えるのは、日本人の生活に密接して発展してきた楽器だからであり、日本人のDNAに深く刻み込まれているからなのかもしれない。
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津軽民謡保存の取組み

故初代・高橋竹山とかつて全国を廻っていた唄い手、初代・須藤雲栄。津軽民謡の神様とも呼ばれた成田雲竹の直弟子であり、その唄を受継ぐ最後の人物である。
史佳は雲栄師の伴奏をした際にその唄声に衝撃を受け、その唄声と共に、津軽民謡の心を後世に残さなければという使命感に駆られる。その後も雲栄師と各地でライブを続け、その模様をデジタル録音したものを厳選し、CD「風の風伝(かぜのことづて)」(2010年)として発表し大好評を得る。
その後も精力的にライブ活動を続け、北前船で伝わった民謡のルーツを辿って佐渡市小木町で開催したライブを、雰囲気もそのままに2枚組のCD「続 風の風伝」(2012年)として発表する。代表的な津軽民謡だけでなく、今では唄われなくなってきている曲も交えた選曲で、後世にも残せる貴重なアーカイブである。
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